研究開発の状況

研究開発基本方針

生化学工業は、対象物質や重点疾患を絞り込んだ効率的な研究開発を推進しています。
対象とする物質は、生化学工業が長年携わってきた複合糖質の主要成分のひとつであるグリコサミノグリカン(GAG)です。また、関節機能改善剤アルツの開発、製造、販売を通じて培ってきた技術や経験が活かせる運動器疾患をはじめ、眼科領域疾患、免疫・アレルギー疾患を重点疾患としています。

※GAGとは…複合糖質の構成成分のひとつであるグリコサミノグリカン

研究開発の状況

現在、公表している製品パイプライン(開発品の状況)は次のとおりです。

製品パイプラインリスト

名称・物質名 適応 開発地域 段階 自社品/導入品

 

SI-6603
コンドリアーゼ

 

腰椎椎間板ヘルニア

日本

申請中

 

自社品

 

米国

第III相

 

SI-613

NSAID結合ヒアルロン酸

 

変形性関節症 日本 第III相

 

自社品

 

変形性膝関節症 米国 第II相
SI-614
修飾ヒアルロン酸
ドライアイ 米国 第II/III相 自社品

 

(2017年6月16日現在)


※生化学工業では、原則として、臨床試験がスタートしたテーマを公表しています。

開発テーマ紹介

SI-6603 (腰椎椎間板ヘルニア治療剤、開発地域:日本、米国)

SI-6603は、コンドリアーゼという酵素で、腰椎椎間板ヘルニアの痛みの原因である神経への圧迫を軽減させる効果が期待できる薬剤です。現在、腰椎椎間板ヘルニアの根本治療となる薬物療法が存在しないことから、1 回の投与で手術と同程度の症状改善効果が期待できるSI-6603 を発売することにより、患者の方々の身体的負荷軽減や生活の質(QOL)の向上への貢献が期待されます。

SI-613 (関節機能改善剤、開発地域:日本、米国)

SI-613は、当社独自の薬剤結合技術を用いてヒアルロン酸と非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を化学結合した薬剤です。ヒアルロン酸による関節機能改善効果に加え、徐放されるように設計されたNSAIDの鎮痛・抗炎症作用を併せ持つことから、変形性関節症に見られる強い痛みや炎症を速やかかつ持続的に改善することが期待されています。 また、日本で実施中の第III相臨床試験においては膝関節に加え、他関節(股、足首、肘、肩)への投与を可能とすることで、対象となる患者層の拡大を目指します。

 

SI-614 (ドライアイ治療剤、開発地域:米国)

SI-614は、ヒアルロン酸を独自の技術により修飾したドライアイ治療剤です。SI-614を点眼することにより、ドライアイ患者の眼表面保護作用と角膜創傷治癒促進作用によりドライアイの諸症状を改善することが期待されています。